日々ノート

映画、インテリア、音楽についてなど、好きなものについてをのんびりと。一人と一匹の同居人との毎日の生活をつづります。

夏とロリィタ / 下妻物語の思い出


こんにちは。

新しく、映画の比較レビュー記事を書いていたのですが
まとめるのがなかなか難しく、手が止まってしまいました。
気分転換に少し気軽に書けそうな、ファッションのお話を書こうと思います。

(今回の記事は、わたしの主観、経験、感覚に基づく部分がより大きいものとなります。
個人の感想であるという前提で読んで頂けたらと思います。)




最近では随分下火になってきてしまったのかな、と寂しく感じるほど見かけなくなってしまった
ロリィタファッション

嶽本野ばらさんの原作を映画化した
深田恭子さんと土屋アンナさん主演の青春映画(の変わり種に仕上がっていたと思います。)

下妻物語

そういったファッションに興味はあるけど踏み切らない…そんな層をごっそりと攫い、「卒業」なんておよそ不可能なロリィタファッションの世界へと突き落とした映画

わたしにとってはそうでした。


こちらは二十代半ばから後半の方でしたら、劇場でご覧になった方もいらしたと思います。

嶽本野ばらさんの作品については、当時からそういった系統のファッション雑誌などでご本人様も含めて盛んに紹介されていましたが
わたしは手に取るに至りませんでした。

(ちょうどこの頃からサブカル趣味に系統したため、寺山修司を熱愛していました。
こちらについてもいずれ書いていけたらと思います。)


そんな野ばらさんの影響からなのか
下妻物語の桃子の「ロココのココロ」からなのか
当時はロリィタの精神論なんかもネット上でよくお見かけしていました。

拘りが強く、意識が高い
全身を同じ系統、もしくは一つのメゾンのお洋服で統一したい…
そういった方が多いという印象でした。

わたしの場合は、精神論にまでは傾倒せずとも、例に漏れずBABY信者となり
そして全身BABYのお洋服でお出かけ というのが一番の楽しみ 
そんな時期が続きました。

現在のロリィタファッションの事情というと
先にも書きましたが、絶対数がやはり減少してきているのだろうという風に感じられます。

有名メゾンのお店の相次ぐ閉店などが現す通りなのかなと…

一昔前なんかは、ヴィジュアル系のイベントなどでライブハウスにお客さんとしてくる女の子達のロリィタ率も非常に高かったように思いますが
現在は一目見て そのイベントのお客さん とわかる特徴的な服装の方の方というのは少なくなってきているという印象です。

街中でお買い物される姿もあまりお見かけしなくなりました。

同時に、以前より多様化してきたと感じることがあります。
個性派ファッションの中に
ロリィタやデコラファッションを取り入れ、ミックスしたように着られる方を
テレビや街中に見かけることが増えてきたなあという印象です。

上記の通り、以前は 一つのスタイルにこだわられる方が多い印象ではありました。

この移り変わりは、恐らくそのまま着る世代の移り変わりでもあるのかなと感じていて、
多様に着ることのできる方達を、なんとなく羨ましく感じる部分もあります。


さて、タイトルに冠しました
夏とロリィタ について。

ロリィタファッションは、その特性上、重ね着の多いお洋服です。
ですから、暑い時期向きではないです。

ですが、わたしのロリィタファッションについての思い出深い季節は夏でした。
これは恐らく、映画「下妻物語」の上映の時期が初夏だったこと
映画の舞台となった季節は夏だったこと
そして初めてお店に足を踏み入れたのが、映画を見て間も無くだったこと
などが影響していると思います。

もちろん、四季それぞれに思い入れのあるお洋服があり、思い出もあるのですが
なんとなく、わたしにとってロリィタは夏 という印象なのです。


わたしの現在というと
すっかり大人になってしまったので、BABYのお洋服に袖を通すことはなくなりました。
一方で、やはり好きなものは変えられず、
お休みの日は特に、ガーリー系のブランドのお洋服、MILKやEmilyの大人っぽさのあるお洋服を着るようになりました。

前職で販売員として働いていたころは森ガール系を好んで着ていましたが出戻る形となりました。
(重ね着が多く個性的という点では共通していたかもしれません。)


取り留めもなくロリィタへの思いを書いてきましたが、
やっぱり愛着が強いと改めて思いました。
二十代半ばをすぎ、何歳までこうなのかな?と思いながらも
ピロちゃんの、「好きな服着るのが一番表情が明るい」って言葉に甘えつつ
上手にこの愛着と付き合っていきたいと思ったりするのでした。

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