こいびと/ ぼくのエリ 崖の上のポニョ
みなさまこんにちは。
ストーリー
ストックホルム郊外に住む12歳の少年オスカーは母子家庭でどこにも居場所がない。オカルトや猟奇事件に興味津々で犯罪関係の本ばかり読み漁っている。学校ではクライメイトから執拗なイジメを受けており、仕返しする勇気も持てないままポケットにナイフを忍ばせ、妄想の中で復讐にふけるばかりだった。大好きな父親は同性愛に目覚めて家を出てしまい、一人きりになりたいときは雪の積もるマンションの中庭で過ごしていた。
ある日、隣の部屋に親子連れが引っ越してくる。そして、オスカーは夜の中庭でミステリアスな雰囲気を持つ「エリ」と知り合う。エリは学校にも行かず、孤独がちだった。二人は自然に惹かれ合っていく。
その頃から、オスカーの家の周囲で殺人事件が相次ぐ。被害者は逆さ吊りにされ血を抜かれていた。また、ある男性は深夜に友人が女の子に襲われ、その後行方不明になるのを窓から目撃していた。
オスカーへのイジメは次第にエスカレートしていた。エリはやり返すようにオスカーを後押しする。オスカーは自分を鍛えるためトレーニングに通うようになる。また、二人はいつでも連絡が取り合えるようモールス信号を勉強するのだった。
ある晩、エリの父親は若者の襲撃に失敗する。彼はエリの本当の親ではなく、殺人を犯してエリのために血液を集めていたのだ。彼は身元を分からなくするため用意した硫酸を自ら浴びる。逮捕され病院に収容された彼はエリの前で命を絶つ。それはエリにとって破滅へのカウントダウンが始まったことを意味していた。
一方、スケートの課外授業で凍る湖に入るよう命令されたオスカーはイジメっ子にやりかえす。親には怒られたがオスカーはそのことに自信を深め、エリに告白する。自分が普通ではないと言うエリに対しオスカーは「今まで通りならいい」と告げる。二人は同じベッドで一夜を過ごすが、朝になるとエリは謎の置き手紙を残して消えていた。
その後、オスカーはエリの知られざる秘密を知ってしまうのだった・・・
(引用終わり)
いわゆる吸血鬼映画に分類されます。
ただ、一般的に見慣れたそのジャンルの映画のようなファンタジックさはなく、日常のなかに非日常がゆるやかに食い込んで侵食していくような、その非日常に心の隙間を満たされた少年が攫われてしまうとも言えるような
不安定さと綺麗さが同居した作品であるという印象でした。
日本版タイトルには「少女」と冠してありますが、原作について調べてみると、エリは「少女」ではなく、また「少年」でもないことがわかります。
(劇中でもワンカットで示されるシーンがあります)
不満と不安に覆われたオスカーの日常に、突然舞い降りた非日常のエリ
二人の間にたしかに痛々しく見えるような純粋な絆は生まれ、結果オスカーはエリと生きていくことを選びますが、
未来に明るい光があるようにはやっぱり感じられず、死んでいった偽のエリの父親と同じ運命を辿るオスカーの姿を想像せずにはいられませんでした。
禍々しさがありながら、その禍々しい行いの根底にあるものがお互いを慕う気持ちであるという部分に強く惹かれざるを得ないストーリーです。
真っ白な雪景色、クライマックスシーンのプールのなかの陰惨でありながら解放的なシーン
ラストの列車のシーンなど、こころに強く残る印象的な映画でした。
人間以外と恋に落ちる映画で、似た印象を受けた映画がもう一本あります。
崖の上のポニョです。
こちらも、かわいらしくパッケージされていますが、海から来た異形の女の子が、恋した男の子をその男の子の属する世界ごと攫ってしまおうとした話だと解釈しています。
非日常であるポニョが宗介の日常に食い込んでいき、そして海の荒波という形で、彼の世界=街ごと覆い尽くして飲み込んでいきます。
その根底にあるのはやっぱり、純粋なお互いを慕う気持ちや恋心です。
ですが、ポニョのラストシーンにも、わたしはあまり明るい未来を想像することはできませんでした。
恋が恋ともわからないかもしれない二人が大人になったとき…一体どうなってしまうのか
そんな風に思わずにいられませんでした。
二作品の主役の二人に、境遇に共通点があること
(父親の影が薄い家庭で、母と二人で過ごしていること)
そして二作品とも主役のパートナーとなる存在が中間的な存在ということ
(少女でも少年でもないエリ、魚と人間の間のポニョ)
その点も面白いなあと感じています。
一般的とはいえないパートナーを選ぼうとする二作品の主人公を見つめる時、そこにある種の「大人の視線」があることに気付かされます。
普通でない誰かと歩むことは、普通でない道を進む事
人と違うことをやるのはそれなりにきついことで、幸せは約束されない
という一点からの常識という視線を注いでいる自分がいました。
ある意味純粋に彼らの関係を見つめれないから、彼ら未来を明るいものと捉えられなかったのかもしれません。
大人でいることは難しくこわいこととも思います。
ところで、オスカーを演じたカーレ・ヘーデブラントさん
わたしの中では、デスノートのメロにイメージがぴったりすぎて
とてもどきどきした覚えがあります。
(こちらの作品は、連載、アニメ放映中からL派でニアメロファンでした。)
抱えた危うさや容姿含めて、
今回についてはキャラクターの改悪が気になってしまいます。
そもそも、キャラクターとして、
相対的正義と主観的正義
というように、容姿や役割においても対比があったように思われるライバル同士のキャラクターでしたので、敢えて変更することもないのでは…と思います。
Lについては奇行部分を削るということで、その独特のマスコット性が失われたようにも思えてしまいます。
実写映画についてはいずれ別記事で触れられたらと思います。
ムーミンとお洋服
こんにちは。
お休みの日は半日お洗濯で終わってしまいます。
家中のマットたちを洗って、植物を日光浴させ、気持ち良く午後を迎えました。
出かける前の楽しみといえばお洋服な組み合わせを考えることですが
fint/シェルレースブラウス
フェンスプリントワンピース
fint/チュールレースコルセット切替パフT
emily templecute /ワンダーランドワンピース
大人な年齢なものですから、自分で組み合わせておきながら、どちらも可愛らしすぎて決め兼ねてしまいました。
結局お昼ご飯を食べてぼんやりしてしまっています。
ファミリーマートのムーミンくじ、ひきにいきたいのですがなかなか近所に実施店がなく…!
ピロちゃんもわたしもムーミンがだいすきなので、うちのなかはムーミンであふれてきています。
狙いはマグネットとエコバックです。
今日は図書館に出かけようと思います。
みなさまも良い午後を。
初夏、夕暮れ、電車の灯り
すーっといなくなる
夏に近づいてきてほこりっぽいにおいの川縁の空気がとても気持ち良かったです。
桜の時期
ときどき歩きに行きたくなる場所です。
年に2、3回の
みなさま、こんにちは。
少し間が空いてしまいました。
ただただ日々のことに追われた生活をしていると、あっという間に時間がすぎてしまい驚くばかりです。
昨夜はすごい雷と地響きで目が覚めました。
あまりのことに布団の中で小さくなっていましたが、となりにいるピロちゃんは穏やかにぐっすり眠っていて、
なにか心強さを感じてしまいました。
昨晩、本人も「年に2、3回」と称する、ぴろずきっちんが開店し、夕飯をごちそうになりました。
ハンガリーに旅行したときに食べた、グヤーシュという料理だそうです。
トマトシチューのようなかんじですが、パプリカがたくさん入っていて、甘みもあり、初めて食べる味でした。
パプリカパウダーって初めて食べました。すごく複雑な味覚を刺激するスパイスでした。
とってもおいしかったです!
嬉しかったので残りをお弁当に詰めて会社でも頂きました。
先日購入して、届くのを待っていた
無印良品のパイン材ハンガーラックが届きました。
先月まで某量販店さんのものを使っていたのですが、重みで破損 転倒してしまい
やっぱり良い物に買い換えよう と二人で相談し
ようやくの到着でした。
ハンガーラックを入れ替えたら、周りも少し模様替えするので楽しみです。
使い心地や部屋の様子もいずれアップできたらなあと思います。
それでは。
おいしかったメモ / まぐろ漬け丼
おいしくできたのでメモを。
まぐろ…ブロックで適量
たまねぎ…4分の1玉
大葉…適量
お醤油…50ml
みりん…30ml
(だいたいの量です)
生姜…適量
(チューブでも)
ごま油…ティースプーン一杯
(後入れします)
*醤油、みりん、すりおろした生姜を混ぜる
*玉ねぎを薄くスライスして水にさらしておく
*まぐろを調味料につけておく
*大葉を細かく刻む
*ご飯→漬けだれ→玉ねぎ→漬けダレ→まぐろ→大葉→漬けダレ→ごま油の順にお皿にもる
かんたんにできてうれしかったです。
よろしければお試しください。
冷たいものがおいしい季節になってきました。
先日、ピロちゃんと横浜へ行ってきました。
海辺で絵を描いたり、みなとみらいのジェットコースターに乗ったり。
たくさん散歩もできて楽しい1日でした。
横浜中華街の大連餃子基地 すきです。
カフェ風の内装が落ち着いた雰囲気です。
我が家の最近の夕飯たちです。
ピロちゃんは去年、夏場はサクレ(アイス)ばかりだったそうで
今よりかなり痩せていたので、食事をちゃんと食べさせられることに安心しています。
みなさまも暑さにはお気をつけて…
兄の死を乗り越える /ベイマックス パシフィックリム
こんにちは。
先日発売、レンタル開始になったベイマックスを鑑賞しました。
公開当時は予告編を見ても惹かれるものもなく、
ふんわりしたロボットと少年の友情ものかしら くらいの印象でしたので、アンテナにひっかかることもなかったのですが
無類のディズニー好きの友人に、「ベイマックスはヒーロー映画!」と熱く語られたことと、
ツイッターなどで見かける好評に気が惹かれ
レンタル待ちをしていました。
ヒーロー、特撮、
下手な恋愛映画よりは好きだったりします。
一方で、タイトルに並べて上げた
パシフィックリム
こちらはベイマックス鑑賞より先に、
実家への帰省の行き帰りの際に、バスの映画サービスで鑑賞しました。
映画が残り45分くらい!というところで目的地についてしまい、
かなり夢中で見ていたため、すぐレンタルして最初からもう一度見直したほどでした。
ネット上に流れる感想のお声には この二作が「似てる」というものがちらほらとあり、
わたし自身も、同じ気持ちを抱きました。
この二作の共通点と相違点、テーマについて、素人のわたしなりに今回の記事で分解、分析してみたいと思います。
少しネタバレもございますので、映画をご覧になっていない、予備知識なしでご覧になりたいという方はお気をつけ下さいませ。
○兄の死を乗り越えた弟
パシフィックリムの主人公は、映画の冒頭で、ヒーローとなった自分の力を過信してしまったために
イェーガー(敵と戦うために開発されたロボット)を操縦するための大切なパートナーの兄を失い、ヒーローの座から転げ落ちます。
ベイマックスの主人公は、映画序盤で、大学入学のきっかけを作ってくれた兄を火事で失い、失意のあまり家に引きこもることとなります。
どちらも兄の死が冒頭や序盤にあることから、その死から始まる弟の物語と言えると思います。
兄という存在の示すところというと
・盾になってくれる
・弟が目標とすることの多い人物
・ライバルでありながら友人
・超えて行きたい存在
というようなイメージが浮かびます。
特に両作品の主人公については、家族として両親の存在が劇中登場しておらず
存在感の強い肉親は兄だけだったといえると思います。
(ベイマックスについては亡くなっていることが台詞で示されています。叔母との生活が描かれますが、やはり兄の存在感の方が大きいように思われます。)
自分の支えであり、目標、そして最高のパートナーとも言えた兄の死から始まる物語は主人公にとってどういった物語であったのでしょうか。
○新たに出会う人々
パシフィックリムでは主人公が世界の危機を救うために前線へ戻り、再びイェーガーに乗ることを決意します。
イェーガーは二人で操縦するロボットであり、パイロット二人の絆が強いほど、戦いにおいても強いといわれます。
主人公は前線の基地で出会ったヒロインとイェーガーに乗り、戦うことになります。
ベイマックスでは、兄の通っていた大学(主人公が通うことになった大学)で、兄と共に化学を研究していた四人の友人が、兄を失った主人公を支えようとします。
そして五人は兄の残したロボットベイマックスを加え、兄の死の真相を知るためにヒーローとして戦うことを決意します。
これらの人物は、失った兄の存在を埋める役割であるように見えながら、兄とは全く違う形で主人公を支える存在であるといえます。
パシフィックリムでは兄の代わりにパートナーとなるヒロインとラストシーンで恋に落ち、
ベイマックスでは、協力しあった五人と新たな関係と自分の居場所を見出します。
兄の不在を乗り越えるために必要なもの、という単純なストーリーの仕組みが、二つの映画の類似点となったのかもしれません。
要素として似ているものをいくつか…
サイバーパンクな風景
日本人のキャラクターを重要なポジションに加える
異空間での戦いとロボットとの別離
印象的なロケットパンチ
どこか日本人向けに感じるアクションシーンやヒーローの設定
などでしょうか。
思いつくままに書きましたが、テーマとしても、寄り添う人の大切さといったものがあるのではという風に感じています。
ベイマックスに関しては、マーベルコミックが原作、日本の戦隊ヒーローものに影響を受けたということ
パシフィックリムについては、監督が日本の特撮映画からの影響を言及しているとのことで
そういった下敷きにも共通点があるように思います。
みなさまはどのようにご覧になりましたか。
勉強不足な部分もございますが、個人の感想ということで、どうかご容赦ください。